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平成14年6月15日。
高橋尚美先生
毎日着物で
パワフルに授業をされる
高橋先生。

以前から、鹿ケ谷さびえで学外授業をしている「大阪国際大学」の高橋尚美先生のクラスが、今年もお茶会を体験しました。

高橋尚美先生は、現在 日本の文化を英語で話せるようになることを目標とした授業を情熱的に行っています。今では多くの学生が、この授業を受けたいと履修登録(りしゅうとうろく)が殺到していますが・・・

でも、この授業ができるようになるまでには随分時間がかかったようです。

■日本の文化を伝えたい・・・
「和室の無い家、着物を着ない生活・・・日本人は日本の文化に触れなくても生きていけるような生活になってしまいました。西洋のような暮らしがあたりまえの日常ですが、それを本当にもったいないと思っていました。日本の文化を出し惜しみすることなく、教育現場で伝えていくことができたら、どんなにすばらしいだろうと思って、そんな授業ができる学校を探していたのです。」

もともとは高校の英語の先生だった高橋先生ですが、それ以前に、5歳のときから習っている「茶道」が彼女の生活の中心でもありました。18歳から自宅で教え、ずっと茶道と日本文化に親しんで生活してきました。でも、国際化が叫ばれる中、自分の国の文化やその素晴らしさを知らない人が多いことを感じて「なんとかしなければ」と思っていたとのことです。

そして彼女の中で「英語」「教職」と「茶道」が合体したとき、やりたいことが明確になってきたのです。

「いろいろな人に話をしたり、聞いたりしましたが誰もその話に乗ってくれない。
日本の文化を次世代に伝える必要性を感じていないんですね。日本の文化が廃れていくことに対しての危機感が無いというか・・・・。」

「でも、日本の文化って素晴らしいんだってことをもっと多くの人に知ってもらいたい、ほんの小さなことでも心が豊かになったり助けられたりするってことを多くの人にわかってもらいたい・・・・という思いを強く持ちつづけました。」

■大阪国際大学との出会い
「そう思っていたところ、この大学にめぐり合ったんです。
面接で私の思いをたくさん話しました。そうしたら、面接官の先生も『私たちも本当にそう思っていました』と言って下さったんです。私のやりたかったことと、大学のやらなければならないという思いが幸いにも合致したんです。」

「この大学に来てから4年目になります。
試行錯誤の毎日ですが、好きなことを仕事にできる喜びを日々感じています。」

■高橋先生の授業内容
人間科学部 国際コミュニケーション学科には、あらゆるジャンルの語学教育と日本文化に関する授業が存在していますが、高橋先生の授業はその中の「コミュニケーション事例研究\」という科目名で、英語で日本の文化を話せるようになることを目的としています。

詳しい授業内容の説明はこちら

■学生たちの熱意

「一番感じることは、学生たちが思っていた以上に日本の文化に対して興味があるということです。
それは驚きであると共に、とても大きな喜びでした。
私だけが情熱的になっても学生はどう思うか・・・それは未知数でしたから。」

「でも、こちらが恥ずかしくなるくらいキラキラした目で身を乗り出して授業を聞いてくれる姿を見ると、ますますがんばらなくちゃ、と思います。」

「みんな日本の文化には興味があってもどうやって習ったり学んだりしたらいいのかわからないんだと思うんです。
それが、大学で習えるなら!って今年は予定よりもかなり多くの学生が受講しています。」

そんな学生さんたちを引き連れて、年に1〜2回、鹿ケ谷さびえに茶会体験に来られます。

今回はその一日をご紹介いたします。



「待合」に入ってまず、自分の荷物を風呂敷に包みます。
「ね、風呂敷に包むとばらばらにならないし、
自分の荷物もわかりやすいでしょ?
見た目もとてもきれいだしね。」
鹿ケ谷さびえでは、すぐそばにあるお寺、法然院の湧き水を使っています。「善気水(ぜんきすい)」と呼ばれる名水です。この白湯を頂いて気持ちを落ち着けます。 蹲踞(つくばい)では手を洗うだけでなく、次の方のために柄を清めます。人のことを思いやる気持ちを思い出させてくれます。学生たちは、こんなことにも「スゴイ!」と感動します。
きれいにお辞儀をするのも
大切なこと。
床の拝見。厳粛な気持ちになります。
背筋を伸ばして座ると気持ちがよいことも学びます。
お道具の拝見。扇子をきちんと前に置いて。
お菓子をとるだけなのに・・
ちょっとした しぐさも緊張しますね。
お抹茶がこんなに美味しいことも
知ることができました。
ちゃんとヒザにヒジをついてお道具を拝見します。
なぜそうするのか・・の意味もきちんと理解します。

高橋先生
「Can you explain ...
what is this in English? 」
学生A「Natsume!」
学生B
「It's a container for powdered thin tea.」

学生C「The other is a teascoop.」
高橋先生「いやー、よう覚えてたやんか。」
今回の学生さんたち。皆さん熱心に、楽しみながらお茶会を体験しました。


「学生たちの熱意があるから私のパワーも落ちずにがんばれます。
今年から『先輩から聞いて、ぜひこの授業をとりたいと思っていました』という学生が出てきました。
まだまだ私自身も未熟で若輩者ですが
いかに学生たちの中に日本の文化を残せるか・・を考えてがんばりたいと思っています。」
と熱っぽく語られる高橋先生。

ますます茶道や日本文化が好きになる毎日だとのことです。

また大学での授業も取材する予定です。ご期待ください。


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