(学研「日本タテヨコ JAPAN AS IT IS」より)



【能】

能は歌にあたる「謡い」と、それに伴う演技(型と言う)と舞から成る仮面劇である。
能の美しさは様式的な美しさで、劇的な演技はなるべく抑えて緊縮された動きの中に幽玄な趣を出そうとするところにある。

能は台本に相当する謡本によって上演され、演者のほかに謡の合唱の部分を受けもつ「地謡」があり、演奏は笛・太鼓・小鼓によって行われ、演ずる曲によっては太鼓が加わることがある。

役はシテ方・ワキ方・狂言方・囃子方がそれぞれ分担し、ほかの役を演ずることはしない決まりになっている。
シテ方は主役の登場人物とそのツレを受けもつほかに地謡を担当する。
ワキ方はワキとそのツレ、狂言方は間狂言と言って1曲の能の前場と後場をつなぐ役を演ずるほか、能の間に番組を挟んでユーモラスに演じて見せる。
囃子方はそれぞれ上記の楽器を受けもつ。これらの役で仮面をつけるのはシテ方(能面)と狂言方(狂言面)だけで、ワキ方はつけないことになっている。

(写真提供:金剛流能楽師種田道一)

 

和の学校TOPへ