織道楽 塩野屋
 (京都府上京区)

本撚り撚糸

2002年6月1日

池田撚糸
池田一雄

京都市上京区六軒町通一条上ル若松町

本シボ御召は、1mに2,500回もの強い撚(よ)りをかけた右撚りと左撚りの横糸を経糸に交互に織り込んでいきます。 その強い撚りをかけた糸を「強撚糸きょうねんし)」と呼んでいます。京都の中でも2〜3軒しかないという「八丁湿式撚糸機はっちょうしっしきねんしき)」を使って、撚りをかける工程をご紹介いたします。





| 繰り返し | 管巻き | 撚糸 |

繰り返し
下撚りの後、糊付けされた糸綛(いとすが)を、
御光(ごこう)に掛け、「四つ枠」に巻き取っていきます。
糸が切れると「静輪(しずわ)」が静止し、糸が切れたことを知らせます。糸をつなぎ合わせ、再び稼動させます。
この陶で作られた輪っかを「静輪」と言います。 「四つ枠」にどんどんと巻き取っていきます。

管巻き
四つ枠に巻き取られた糸は、水に浸け柔らかくしておきます。こうすることによって撚りが均一に掛かり、戻りにくくなります。
同じように「(くだ)」も湿らせておきます。
次に四つ枠に巻き取った糸を、管に巻き移します。
管を差し込んで、糸を巻く準備が整いました。
管巻きの作業が続きます。
管に巻かれた糸は、いよいよ「撚糸機(ねんしき)」にかけられ、強い撚りがかけられます。

撚糸

八丁式湿撚糸機はっちょうしっしきねんしき)】

直径1メートル余りもある八丁車はっちょうぐるま)にかけられた一本のベルトが、下にあるひとつひとつの管(くだ)に八の字にたすき掛けされ、管を回していきます。その回転運動によって糸に撚りをかけ、強い糸を作っていきます。錘台(つむだい)の上に八丁車があるので「天井八丁てんじょうはっちょう)」と呼ばれています。この撚糸機は湿式しっしき)と呼ばれ、常に糸に湿り気を与えながら稼動させます。乾くと糸が切れ織ムラの原因となります。

管は横配列で、ベルトにより集団稼動します。ベルトの両面に、それぞれ左撚りと右撚りに回転する管が、一列に並んでいます。
何本ものベルトが複雑に通されているように見えますが、実は「はや緒と呼ばれる一本のベルトです。八丁車が1回転すると、管は20〜30回転します。
管から糸巻きに巻き取る間に、糸を「静輪」に通します。機械が稼動すると、糸に張りが出て、静輪が上昇し、管の先端から糸がほどけて撚りがかかる仕組みです。静輪の重さによって糸の張力の調整をします。また糸の太さによっても静輪の重さを変えていきます。
高速に回転する管から右撚り、左撚りに加撚した糸が送りだされ、「糸巻き」に巻かれます。「糸巻き」に巻かれた強撚糸は織場(おりば)に送られ、お召の横糸として織り込まれていきます。


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