織道楽 塩野屋
 (京都府上京区)

製織

2002年5月14日

手米屋小右衛門十四代目当主
杉本成史

京都府与謝郡加悦町

製織せいしょく)」とは経糸を織機にかけ、横糸を(ひ)の往復によって、織物を織り上げていく作業です。初代手米屋小右衛門(てごめやこえもん)らが、京都西陣から撚糸を使った製織技法を、この地に導入したのが始まりと言われています。また加悦(かや)町の古い町並みを通るこの道は「縮緬の道」と呼ばれ、その昔、ちりめんはこの道を通って、丹後から峠を越えて京都に運ばれてきました。 いよいよ「二重壺垂れ」の誕生です。





製織
織機(しょっき)は、大きく分類すると手機と力織機(りきしょっき)に分けられます。
杉本さんの所では、この動力で動く力織機を使用しています。
まず、千切りを織機にかけます。経巻で巻いた経糸を千切りから引き出し、「経継(たてつぎ)」をします。「経継」とは前にかけていた経糸と、一本一本つなぎ合わせ、綜絖(そうこう)と筬(おさ)に通し、製織できるようにする作業のことです。
綜絖枠が柄の組織に合わせ、経糸を上げ下げします。綜絖によって上下する経糸の間を、横糸を納めた「(ひ」)が、左右に行き来し、織り上げていきます。
「杼」は、横糸を通す機織(はたおり)道具です。中に横糸を巻きつけた「」を入れて使用します。
御召糸を巻いた管は、杼に納めて使用します。
池田さんで撚りをかけた御召糸(横糸)は、ここで管に巻き取られます。

御召糸は乾燥させて使用します。糸に湿気が吸い込まれていると、糸がよじれて綺麗な織物にならないからです。

杼に納めた御召糸が、織り上げている最中になくならないように監視します。 糸がなくなる前に機械を止めて、新しい管を杼に装着します。
製織している途中に何度も機械が止められ、スムーズに経糸が送られるように、さばいていきます。 経糸が切れていないか、からまっていないかなど常に監視しながら製織していきます。
指の感触で、織り上がりの状態を確認します。
御召糸が16回行き来して、ようやく6ミリ織り上げることができます。1反織り上げるのに、9〜10時間かかります。
横糸を強撚糸として、織りむらなく織り上げるのはたいへん難しいこととされています。製織技術がないと段だらけの織物にしかなりません。服部氏が唯一信頼する杉本氏と、織り上がった「二重壺垂れ」を挟んで、織りに対する会話が続きます。織り上がった反物は、服部氏の手で「絹そうじ」をし、次に整理加工所へ運ばれます。

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