織道楽 塩野屋
 (京都府上京区)

地入れのし

2002年6月1日

立石織物整理株式会社
立石道雄

京都市中京区小川二条上ル

力織機(りきしょっき)で織られた織物は、手織物に比べ、均等な打ち込みによって織られていきます。お湯に生地を浸け、糸に付着したのりを取り去ることで、風合いとしてのしぼを取り戻し、生地表面を美しく整えていくことを「地入れじいれのし」と言います。






| 地入れ | 乾燥 | 湯のし・巾出し | 

地入れ
織り上がってきた生地をお湯に浸け、糊を溶かして撚りを戻します
薬剤の入った40〜50度の湯槽に入れ、織物に残っている不純物を取り除きます。
縮みきったところを見極めて上げます。
こうして本来の柔軟性と風合いを、織物に戻していきます。
水洗い(地下水)し、軽く脱水します。
立石さんは、常に服部氏の思いを風合いに表現しています。織物に対しての熱心な会話が続きます。

乾燥
乾燥室で1〜2時間自然乾燥させます。
これを「だら干し」と言います。

湯のし・巾出し
【 ピンテンター 】
お召はピンテンターという巾出し機を使います。
湯のし・巾出し」と言うのは、
織巾や長さを整えるだけでなく、織物のゆがみを直し織目を整える作業です。
上のピンのようなものに織物の端を引っ掛けて巾出しをしていきます。
【 クリップテンター 】
これも巾出し機のひとつです。織物の両端をクリップのようなもので挟んで巾出しをします。
小野さんは「のし」、いわゆるこの機械を操る名人です。
完全に乾かした織物に蒸気をあて、全体に自然の湿り気を与えて織巾を整えていきます。
巾が一定であるか、織目が湾曲していないかを確認しながら織物を送っていきます。
足先で、送られてくる生地のバランスを取っています。
普通、1回目で両端の折れを直し、2回目で巾出し、3回目で織物の目を揃えていきます。
こうして絹織物本来の艶、照りが取り戻されます。

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