日本独特の食の文化は、あらゆる形で現在も生きています。
食材や季節のこと、調理方法まで・・。
ここでは、それらのことを まとめていきます。

(学研「日本タテヨコ JAPAN AS IT IS」より)



利休の懐石の再現。

【食・料理】

五味五色五法の日本料理
日本料理には、家庭での日常の食事だけでなく、伝統的な行事食や宴席料理などがあり、依然として、現代の日本人の生活の中に生きている。
昔から、日本料理を「五味五色五法の料理」と言って、その特徴を表現する。「五味」とは、甘・酸・辛・苦・鹹(塩辛い)のことを、「五色」とは、白・黄・赤・青・黒のことを、「五法」とは生・煮る・焼く・揚げる・蒸すという料理法を指す。
素材の持ち味を生かしながら、味・香り・色をだいじにし、春夏秋冬の季節感をも重視する。
材料の旬(最もおいしい時季)にも気を配る。
さらに、料理を盛り付ける器も、料理によってあるいは季節によって、色・形・材質について配慮する。

(写真:二村春臣)



伝統的な日本料理
伝統的な日本料理に次のようなものがある。

■本膳料理 
室町時代に武家の礼法とともに定められたもてなしの形式が基になった料理。現在では、冠婚葬祭などの儀礼的な料理としてわずかに残っているだけであるが、ほかの伝統的な日本料理の形式や作法上の基本になっている。

■茶懐石 
茶の湯で茶を出す前に供する簡単な料理。懐石とは、温めた石を懐に抱いて腹を温めるのと同じくらいに、空腹をしのぐという意味である。懐石料理とも言う。

■会席料理 
本膳料理よりもずっと形式ばらず、くつろいだ形の宴席料理。言うなれば日本のパーティー料理である。現在の日本料理店で供する宴席料理の多くがこれである。

■精進料理 
魚介類や肉類を用いずに、大豆加工品や野菜、海草などの植物性食品だけを使った料理。これには、仏教の禅宗に伝わる精進料理と、黄檗山万福寺に伝わる普茶料理がある。

■おせち料理 

正月の祝い料理で、五段重ねの漆塗りの重箱に各種の料理を詰めて出すもの。昔は、特別な行事の日に、神に供える料理のことを言っていた。