(京都府宇治市)




くすり

2002年2月27日

「うわぐすり」と呼ばれる釉(くすり)は、やきものの表面に薄いガラス質の層をつくり、土のすき間を埋め、吸水性をなくす役割と、もうひとつに重要なことは、やきものの美しさ、質感などに大きな役割を果たすことです。

今回は朝日焼独自の土が、松割木によって土の芯まで窯変をうながし、鹿の背のような発色を生み出す為の「釉がけ」をご紹介いたします。

 





朝日焼の釉がけの一日をおいました。



釉(くすり)がけ
ロクロによって生まれ、仕上げされた茶碗が並びます。基本的には素焼きをしてから釉がけをします。
釉をかける前に、茶碗をひとつひとつ点検します。
釉の厚さが鹿背の色を大きく左右する為、釉のかけ方にも工夫がなされます。
この釉は「鹿背釉(かせゆう)」と言い、柞(いす)の木(暖かい地方に生植)の灰と長石が原料となっています。

引き上げる動作も経験と勘が必要です。

2種類の釉のかけ方があります。ひとつは「なだれ」をつくる。もうひとつは「なだれ」のないかけ方です。
どの状態で茶碗を返すか、このタイミングこそ自然な「なだれ」を作り出すテクニックなのです。 釉がまだ乾いていない状態で茶碗をひっくり返したときに「なだれ」という模様ができます。
「なだれ」を残す以上は“遠山のごとくなるように。”豊斎氏の思いが伝わる釉がけ、如何でしたでしょうか。「上手くいい形ででき上がったかな・・・。何度やってもいくつかしかできないものです。」と言われるように自然な模様をつけることは難しく、何度も試行錯誤しながら釉がけされる姿を取材させていただきました。

次はこれらの茶碗が窯詰めされる様子をご覧ください。

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