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雛人形は一般に藁胴を使用します。藁胴の場合、このような長い首を持つ頭でも、微妙な角度によってお人形の表情を付けることが出来るからです。
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変わり雛(立ち雛やおぼこ雛など)など短い首の頭の場合は木胴が使用されます。このように首軸によって胴の使い分けをします。
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生地に貼る和紙を裁断します。人形作りの第一歩は、裏打ちに必要な和紙の裁断から始まります。これだけのパーツ(約136型)がいるということをここで憶えていきます。
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先代より伝わる寸法帳によって裁断されます。年々修正を加えよりよい衣裳のバランスを作りだしていきます。
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和紙に付ける糊はオリジナルに作ったものを使用
します。 お米の粉を ひいてもらい独特の方法で
粘りっ気が出るように炊き上げます。
へらも使い易いように、竹の肉の厚さを調整しながら
ご自分で作られるそうです。
「市販の糊やと『さくい(あらい・粘り気がない)』 んですわ。」
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| 膠(にかわ)は動物の皮や骨を煮詰めたものです。物を接着させるのに、湯せんで温めて溶かして使用します。膠の特性は弾力性に富み速乾性があり、修復する際、綺麗にはがしやすく、十二単のように何度でも付ける必要のあるときには濃度を薄くして使用するなど、接着剤にはない利点がたくさんあります。 |
膠の粒が溶けたところです。
ふっと息を吹きかけて、上が白く固まったら
「もう使うてもええ、いう合図ですわ。」 |
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裁断した和紙に糊を付けていきます。なんでもない作業のようですが、付ける幅、付け加減など熟練の技が必要となります。
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柄の出方を考えて糊付けされた和紙を生地に裏打ちしていきます。これは生地に張りを持たせる為です。 |
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襟のパーツに糊付けをしていきます。
「ようけ付けすぎると固うなってしもて・・・慣れんとなかなか難しいもんですわ。」
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生地と生地を貼り合わせます。このような細かなパーツは内職に出しているところが多い中、大橋さんのところでは全て内部で作られます。
短くしたり、長くしたりと常にバランスを見なが美しい姿となるよう追求されていきます。
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女雛の衣裳を五厘(約3ミリ)ずつずらせて襲(かさ)ねていきます。
ここでは「紅梅匂(こうばいのにほい)」という、上は「表紅梅」で濃く、下を「裏淡紅梅」で薄くしていく襲色目がされています。
同じ幅でずらせて襲ねていくのが大橋さんの雛人形の綺麗さです。 |
衣裳は柔らかさを出す為に正絹を使用します。
図柄を考え西陣の織屋に注文されます。
パステル調の色調が流行ったり、着物で大正ロマンが流行したときには、衣裳にもその色目が反映されたこともあったそうが、そういうものはすぐに消えてなくなるようです。
「 やっぱり昔からの色目がええですな。」 |
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「どんな人形にするのか。」というのが大橋氏の仕事。
それぞれの道具にも繊細な注文が出され ます。
「ちょっと手ぇの表情はこうしてや・・・」
道具屋さんから上がってきた手の爪の部分に 薄い
ピンク をさします。
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