暮しのギャラリー
 
錫の徳利 1月
錫の徳利

酒を入れる器を“徳利”といいます。なんでもどんなケチンボでも酒だけは一人飲んでもおいしくない、だれかと楽しみを分かちあいたくなる、それで徳のあるものだ、徳利となったという話、言伝えの真偽は確かめようもありませんが、ぼくはとても良い話だと思っています。

この徳利には無論いろいろな肌合いのものがあり楽しいけれとも、中でもぼくが推薦するのがこの錫の徳利。粗っぽい仕上がりが金属のもつ冷たさを消してなんともあたたかい、とても心をひかれていきます。

京都は祇園、路地(ろうじ)の奥、白川沿いにある小さな料理屋さか本でも確か使用していたように記憶します。

器のほうで人を選んでしまいそうなしたたかなタイプですが、仲良くつきあうには熱のつたわりが良いので首にまいた竹をつまんで、アチチとサッと盃に注ぐのがコツ。

どこまでも不器用なままでいるのが、この徳利に備わった、それこそ、天性の徳なのでしょう。

 
撮影 佐藤裕

1988年1月─ 錫の徳利 ─ 1988年2月─ 鞄─

1988年3月─ 弁当箱─

1988年4月─ ティーカップ─ 1988年5月─ 時計 1988年6月─ 石鹸入れ ─
1988年7月─ ビアマグ─ 1988年8月─ 濃青のカラフ─ 1988年9月─ どんぶり ─
1988年10月─菓子器 ─ 1988年11月─ワインブック ─ 1988年12月─写真立て ─
 
 

▲国語 伊住政和トップへ


▲和の学校トップへ