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古い写真の入った、古い写真立てがあります。ぼくの生まれた家では、おじいさん、おばあさん、早くに亡くなったおじさんの三人がその中にいつも仲良く並んでいます。
習慣として、その写真にお供えをしてからでないとぼくたちの食事ははじまりません。そして、今でもそうです。きっとこれからもそうだと思います。
この作業を内々(うちうち)では「お初(はつ)をお供えする」と言います。
なにかと写真立ての多い家ですが、ぼくの中の写真立てのイメージは、だから厳(おごそ)かなものでもあります。
でもいつも使っているものはもっと可愛いものです。いつもいっしょにいたいから、アルバムより写真立てへ、と思うのは人情です。
そんなわけで、ぼくの家ではこの写真立てには、いつも子供の笑顔がいっぱいです。
皆さんはどんな顔といっしょなんでしょう?
撮影 佐藤裕
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