![]() 10 ベニス "仮面"と聞いて、皆様はどんなことを思い浮かべられるでしょうか。 人気のあるミュージカル「オペラ座の怪人」でしょうか。それとも? 仮面と聞くと、何か実像とは異なる世界という感じがします。いい意味よりも悪いニュアンスで受け とめられてくれることも多いようです。 私はベニスのカルネヴァーレ(謝肉祭・マスケラと呼ばれる仮面を付けた人々がベニスの街を埋め尽くす)をすぐに思います。 水の都ベニスは、水の中に都市があるというだけで十分独特の魅力をかもしだしていますが、それに付け加えカルネヴァーレによって一層エキゾチックに見えます。 この場合"仮面"はひととき現実から離れ、違う自分になれる効果 をもたらしてくれるようです。
でも重要なことは、手を加えることによって、生の時よりもよい状態、つまりよい表現ができるようでなくては、それをする意味がなくなってしまうということです。ちょうど人が"仮面"をつけたことによって、異次元の空間にトリップできるように、花にもそうしなくてはいけないかどうか必要性を見極めて素ではかもし出せない世界をつくり出さなくてはいけないのです。
このごろは一般的に見て自己表現する場合(これはファッション行動等も含めてのことですが)、理由(なぜ、いまこうしなくてはいけないのか)というポリシーがないまま、周りの流行にながされてしまっているケースをよく見かけます。 古来、日本人はとても美しい心映えを持っていた人たちだったはずなのに、いつしか恥ずかしいという気持ちもうせ、流行っているからというだけで自分の美意識やポリシーを曲げていることも多々あるのではないでしょうか。 "仮面"をつけるときは、人も花も、そのことによって醜く見えるのではなく、 より美しく見えるようでありたいと願っています。 |
||||||
|
2001.10.8記載
|