運動会、文化祭と行事の多いこの頃は、特に台風の動向が気になります。
以前は、お天気のことを話題にするのは、なんだか年寄りじみている(失礼しま した。ごめんなさい。でも小さい頃は本当にそう思っていたのです。)ような気が
していたのですが、この年になり、ようやく晴れると天の恵みのように思われ、
心晴れやかになりお天気のことを案ずる気持ちがわかってきました。
空からの便りは、 雲一つない晴天はもちろんのこと、それが雨であれ雪であれ
私たちの心にそっと寄り添い、多くのことを教えてくれているように思えて
なりません。台風によって人 命に関わる大きな被害がでたり、また台風が過ぎ去った後は、木々も倒され荒れ果 てた様を呈するのですから、自然は厳しいものだということはもちろん決して忘れてはならないのですが…。
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いけばなの世界では、台風とはいかないまでも
小さな嵐が通り抜けた後、半分に折れてしまった葉を逆に風情があると認め用いることがあります。
大抵は芭蕉やオーガスタといった大きな葉のものが多く、その一ヶ所どこか叩かれ折れてしまった 葉の中に、私たちは過ぎていった風の在とその大きさを感じ取るわけです。
そして、私はそのことに先人の知恵と美に対するまなざしを感じます。ただ見た 目の美しさを表現するのでなく、そこに見えないものを見ようとし、聞こえないも
のを聞こうとした先人の深く繊細な感受性が見えるからです。きっと先人はこうし た一ヶ所叩かれてしまった葉の中にも生命の輝きを見いだし、何か人と共通するような思いをよせていたのでしょうね。
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考えてみると、荒々しい生活の中で現代人は情緒も失い、味気ない日々を送るこ
とになってしまいました。生活が合理化され便利なのは楽で助かるのですが、その便利さに甘えて工夫が無くなり、日本人ならではの濃やかな心がどこかに行ってし
まったのでは困ります。
伝統文化を守り伝えていく使命の一つはこんなところにも あるのかもしれません。(と思い、日々自分を励ましています)
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花材名
上写真/パナマヤシ・紫陽花・ヘリコニア・鶏頭・パピルス・ゴールデンスティック・メリー
左写真/木瓜・バーカーブッシュ・シンホリカルポス・糸芭蕉・ルビーグラス・ヘリコ ニア・リューガデンドロ・フィリカ・インシグネ・カヤツリ草
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2001.10.23記載
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