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ちょうど今日12月22日は、柚湯です。
きっと、日本のあちらこちらのお風呂屋さんで、柚を浮かべているのではないでしょうか。京都にも水尾の里というところがあり、柚風呂に入り地鶏のすき焼きを頂ける素朴で心ほのぼのとしたおもてなしの場です。私も以前1度行ったきりで、こう寒いと是非と思うのですが、それ以降仲々チャンスに恵まれませんが…
さて今回は、皆様に少々気が早いのですが初生けのことをお知らせしようと思います。私の新年はいつも初生け・初釜・初聞香ではじまります(伝統文化にひたりかつ、語呂もいいので気に入っているのです)。ただ新年にするというだけでなく、伝統文化ならではのおごそかな身のひきしまる感じを味わい、心が清々しくなります。また日本全国、そして、世界各地よりの方々と一同に会し、新春を寿ぐことができるのも嬉しいことです。
今でこそ東京f京都間も新幹線で2時間と少しになりましたが、昔は遠く、また一夜かけて地方より勉強のため京都に来られたという方も少なくありません。きっと一年に一度、京都に集まり各々が花をいけ、新年のご挨拶を交わすというのは、今では想像もつかない程嬉しく楽しいことだったのではないでしょうか?そして、京都も今以上に遠く離れていたからこそ、昔の方が不便な中でだからこそ、様々な努力と工夫をしていたように思われます。例えば、お茶の世界でいう"見立て"も、その工夫に通づるところがあるのではないでしょうか。(くわしくは伊住校長先生へ…笑)
一つのものを見える形だけにとらわれるのではなく、いろいろな見方をすることによってストーリーを作り出していく。これは素晴らしい知恵だと思うのです。いけばなでは、昔は花材が今のように簡単に手に入らなかったこともあり、山に入りそれらしい雰囲気のものを探して切ってきたり、また、技術をみがいてきました。道具類も豊富ではなく様々に活用していかしていたわけです。花の留め方にしても以下のように様々な種類があります。
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花の留め方
現在よく使われているのは剣山です。(図1)のように金属製の針を上向きに多数植えたものです。他にもフラワーアレンジメントでよく使われるオアシス(図2)も自由花で使われるようになりました。
昔はこういったものがなかったので、いろいろな方法で留めていました。込藁(こみわら)はその一つで、堅くて丈夫な米藁を用いて(図3)のように軽く一握り位の小束にして、麻紐でしっかりと縛ります。そして花瓶の大きさに合わせて小束を集め(図4)のようにします。使用後はアクが出るので何度も洗えば、また使うことができます。今ではプラスチック製の便利な込藁ができました。
他にも花の留め方として、叉木(図5)や石穴(図6)などがあります。叉木は木の枝のまたのところ利用して留めます。石穴はそのままですが、石に穴をあけて利用します。それから、仕切り留め(図7)・折り留め(図8)・T字留め等(図9)、多種多様な留め方があります。
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針金
針金は昔からあるもので、今は普通のものと焼き針金があります。まっすぐで適当な長さに切られていますから使いやすくなっています。
昔は切らずに長いままで巻かれて売られていましたので、使用する毎に伸ばしてまっすぐにしていました。また、焼き針金もなかったので使いやすく柔らかくするために、藁を燃やして焼いていました。
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受筒(うけづつ)
草花を直接花瓶に挿すためには花茎が短くて不都合なときなどに、受筒を用いて花形を調えます。今は(図10)のように金属製の受筒が主流で、添木を受筒に固定しその上から緑や茶色といったテープをはって使用しますが、こういった金属製の受筒がなかった頃は、作品に応じた大きさの竹を用いて受筒としていました。(図11) |

図10
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図11
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テープ
テープは今では様々なものが(右図)出回っていますが、これはほんのつい最近で、テープ類がなかった頃は、まず針金で固定し和紙でまいたりしたそうです。 |
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今は逆に便利になり、ものが溢れているだけに物質に依存している傾向があるようです。例えば、伝統文化に接してよく言われることですが、「道具がないからできない」「お金がかかるので、ちょっと…」、でも先人達は本来はもっと大らかな自由な心で発想し、決して無理することなく身の回りのものをうまく活用し、文化を成立させ伝えててきたのです。○○がないからできないのではなく、だからこそ
一人一人の美意識と感性とそしてアイデアをフルにいかしてほしいと思います。
和の学校の皆様、来年は是非初生け・初釜・初聞香で(笑)午の年を一緒に迎えませんか。そして、今年一年未熟な私にお付き合い下さいましてありがとうございました。来年は、一日一歩でも成長し前へ進んでいきたいと思います。どうぞ佳いお年をお迎え下さい。
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お正月のお花をつかった作品です。
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お正月のお花というと、厳粛で重たい雰囲気でと思われがちですが、こういったガラスの花器でいけてみると彩りも楽しくまた違った雰囲気を感じることができます |
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まっすぐのびる竹にお正月の清らかさを
イメージし作られた作品です。
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| 伝花 松竹梅 新年を祝う花として古来よりめでたい草木が用いられ、松竹梅三種の取り合わせが祝いの花の最高とされ、厳粛、優美な趣と格調を備えています |
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2001.12.21掲載
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