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あけまして、おめでとうございます。
初生け・初釜・初聞香と初づくしの新年です。伝統文化の中で生きる私ですが、 やはり新年の初めての行事は心がひきしまると共に、なんとも言えぬ華やぎを感じます。
新年は初心に立ち戻り、原点を確認するのに絶好の機会です。
いけばなは、もともと仏前に供える花から発展しました。昔の人は、一枝一枝い ける度に国家が安泰でありますようにとか、家族皆が健康でありますようにといっ
た願いをこめたといわれています。
室町時代後期に入ると花は、今度はおもてなしや行事の折りなどにいけられるようになりました。特に有名なのが1594年前田利家邸に豊臣秀吉が訪ねた折り、池坊専好のいけた作品です。
あたかも松に猿が戯れているかのように見えたこの作品は、高い評価をうけたといわれています。一説には秀吉=猿とのニックネームから、猿が頂上の松にいる姿が天下を取った秀吉に合致して、秀吉がとても満足したという話も…。
今年のNHKの大河ドラマは「利家とまつ」ですので、そちらも見なくては(笑)
が、私はその大きさよりも何よりも、専好の心に感銘しました。きっと専好はいろいろなことを考え、どのようにしたら豊臣秀吉が最も喜び、また招いた前田利家も恥をかかず面目を保つことができるか心を砕いたと思うのです。そして、そのような思いが永年の技術と努力によっていかされ、作品という形になって現れたのではないでしょうか。
それは、とりまく時代背景も異なりますが遠い昔、人々が一枝一 枝祈りをこめて花をたてたそのころの思いを共通しているように思えるのです。
この頃は「人の為に」「人のことを思い」ということが本当に少なくなりました。
本来の和の文化は、かなり多くの部分で人への思いやりや真心、祈りが核となっ て積み重ねられてきたはずなのですが、時代の変換の中でそういった心より経済的な問題ばかりとりあげられたり、人の為よりも「自分の為に」といった勘違いも増えてきているようです。
あいかわらず厳しい社会及び経済状況ですが、そんな時代こそ"まるい"心でいきる美しい日本人が増えてほしいなと思います。
和の学校もようやく丸一年、今年も更に心の豊かな人づくりがモットーの学校として頑張りたいと思います。
皆様もお知りになりたいこと、ご意見などありました らどんどんお便り下さい。
2002.1.11掲載
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