![]() 3 八十八夜 今年の八十八夜は五月二日にあたります。 「八十八夜」ときくと、すぐに「夏も近づく八十八夜」という茶摘み唄を思い出します。 この日に摘んだお茶を飲むと長生きするとか、今年は特に百年に一度しか味わえない新世紀の新茶ですから、更に効能upしそうですね。 長生きといえば、私の周りにもお花をしていらっしゃる先生方で長生きの方が沢山いらっしゃいます。皆さん、八十、九十歳代でありながらも、現役の第一線で生徒にいけ花を教え、御自身も更に華道をきわめようと京都にお稽古にまで来られます。 そのようなお姿をみていますと、「美しく捕らわれること」=この場合、いけばなそして「美しく年を重ねること」の素晴らしさを実感します。 二十一世紀は少子・高齢化の時代ということで、どのようにして福祉を充実させていくのか、そして生涯学習の場を提供していくのか、どこもやっきになっています。 けれども、いくつになっても前向きでいきいきとされている方達の姿にふれると、伝統文化の世界というのは、昔からそれがうまくできていたのだなーと感心してしまいます。そしてむしろ年を重ねれば重ねるほど人間的魅力や深みが増し、それがいける作品や芸に反映されるなんて、なんて素敵なことでしょうか。 十代の人は今の感性、物の捉え方を大切にし、別に大人の花をいける必要はないのです。 また反対に、九十代の人が、ムリして十代の花をいけることもないのです。 人生のその折ふしに感動したこと、思ったこと、大切にしたいことを素直に作品にぶつけていけば最もいいのです。 考えてみると、このごろは、なんでも、促成栽培で、若ければいい、早ければいいといった風潮が強いように思われます。 この辺りで一つ、長期熟成栽培の伝統文化のよさを見直してみようではありませんか? 私もP・PK(ピンピンコロリの略です)これは健康、長寿、大往生のこととか・・・よい年の重ね方をしていきたいと思っています。 |
|
2001.5.5記載
|