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3 細渦(開板 江戸後期、茶方好み)
細渦は水紋の描写である。
文様としては同心円の大小の集まりであるが、手描きの彫りムラがあって、それがかえって身近な心なごませる図柄になっている。
和紙の狐色は黄味がかった茶色である。
もちろん狐の毛皮の色と似ているので、この名がついたのであるが、唐紙に使う色としては茶色系が最も多い。
その理由として美しい色とはいえないが、味わい深い色なので、襖に使った場合でも、部屋全体が落ち着いた雰囲気になる。
この狐色もそうであり、唐紙に必要な要素であるなごみを与えてくれる。
(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)
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