7 波に鱗鶴(開板 江戸時代、茶方好み)

青海波に鱗で表現した鶴を組み合わせた吉祥文である。
この場合の鱗は竜や蛇のものであり、三つを組み合わせた鱗文を折り鶴に見立てたもので、茶室の水屋の襖板としても有名な文様である。
また、この板は金襴にも見ることができ、掛軸の表装に使われている。和紙の縹色は藍だけで染めた色である。濃い藍で染めた青色を一般的には藍色とよび、それより薄い色が縹色である。なお、薄い青、藍の染料の中を一回くぐっただけの色を瓶覗とよぶ。藍で染めた青は一般的であるが、濃淡色とも美しく、五感も
情緒的である。

(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)



1梅桜散らし 2光琳枝梅 3細渦 4唐松 5朽木雲 6丸梅 7波に鱗鶴
8細露芝 9氷梅 10楓 11瓢箪唐草 12信夫(小) 13荒磯 14青海波
15氷割れ 16紅葉 17若笹 18細竹 19小松葉 20霞雲 21双葉葵