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楓 (開板・明治時代、町家好み)
楓はやや写実的な文様であり、空いっぱいに楓が埋まる様子は晩秋の風情がある。ただ、一枚一枚の葉が簡略化されていて、全体的には簡素な美しさが感じられる。
和紙の色の茜は元来、インドが原産であり、中国を経由して日本に来たようである。茜は多年生の蔓草であり、その赤い根を使って染める。
この華やかな色は太陽の色であり、万葉集にある「あかねさす」ということばのは日が照るさまを表し、枕詞として用いられた。
媒染剤によってはいろいろな色調の赤に染まる。
(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)
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