|

12
信夫(小) (開板・江戸中期・町家好み)
一般にシダ類はその繁殖力の根強さから吉祥文として好まれてきた。
同じ仲間の裏白は正月飾りに用いられ、信夫は調度品の蒔絵として使われいる。和紙の草色は名前からして日本的な感じを受ける。
この色は自然界のすべての草の色ではなく、日本画にも描かれる全体的なイメージ色である。
染め方はまず、下地に藍などで空色に染めて、刈安の黄色で上染めする。
唐紙文様の中で草の柄が種類が多く、この色を使いこなしているが、襖にした場合も安らぎを与えてくれる。
(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)
|