12 信夫(小) (開板・江戸中期・町家好み)

一般にシダ類はその繁殖力の根強さから吉祥文として好まれてきた。
同じ仲間の裏白は正月飾りに用いられ、信夫は調度品の蒔絵として使われいる。和紙の草色は名前からして日本的な感じを受ける。
この色は自然界のすべての草の色ではなく、日本画にも描かれる全体的なイメージ色である。
染め方はまず、下地に藍などで空色に染めて、刈安の黄色で上染めする。
唐紙文様の中で草の柄が種類が多く、この色を使いこなしているが、襖にした場合も安らぎを与えてくれる。

(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)



1梅桜散らし 2光琳枝梅 3細渦 4唐松 5朽木雲 6丸梅 7波に鱗鶴
8細露芝 9氷梅 10楓 11瓢箪唐草 12信夫(小) 13荒磯 14青海波
15氷割れ 16紅葉 17若笹 18細竹 19小松葉 20霞雲 21双葉葵