16紅葉 (開板・明治時代・町家好み)

唐長の板木文様には紅葉、楓のがらが多くあるが、この紅葉は中でも具象的であり恐らく、画家の図案から取り入れたのであろう。
しかし、襖にした場合、一杯の紅葉は平面的になって、それ程、主張しない図柄になる。
和紙の鳶色は鳶の羽根色に近いのでこの名がついたようである。
江戸時代の代表的な茶色で、黄八丈の格子の色がそうであるが、他に風呂敷など色々なものに多く使いやすい色である。
唐紙には屏風の裏地用としてよく似合う色であり、その場合には、上にのせる文様は七宝紋のような連続文様がよく合う。


(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)



1梅桜散らし 2光琳枝梅 3細渦 4唐松 5朽木雲 6丸梅 7波に鱗鶴
8細露芝 9氷梅 10楓 11瓢箪唐草 12信夫(小) 13荒磯 14青海波
15氷割れ 16紅葉 17若笹 18細竹 19小松葉 20霞雲 21双葉葵