17若笹 (開板・江戸後期・町家好み)

この笹は、きわめて自然に淡泊に表されいるが、よく見ると枝先をそれぞれ柔らかく曲げて巧みに空間をまとめている。
写実的に見えて装飾図案の世界を創っているのである。
若笹文様は江戸末期に婦人の着物柄として大変流行したという。
和紙の色の二藍は紅染めの上から藍を重ね染めした色であり、濃い紫色である。二藍という色名は平安時代の文学の世界にも使われた伝統色である。この色は唐紙に使った場合、銀色の雲母との組み合わせは、お互いに刺激しあって美しく映える。


(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)



1梅桜散らし 2光琳枝梅 3細渦 4唐松 5朽木雲 6丸梅 7波に鱗鶴
8細露芝 9氷梅 10楓 11瓢箪唐草 12信夫(小) 13荒磯 14青海波
15氷割れ 16紅葉 17若笹 18細竹 19小松葉 20霞雲 21双葉葵