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20霞雲
(開板・江戸中期・町家好み)
元来、雲と霞は別物だが、霞雲といわれる図柄は平安後期に盛んに用いられたようである。
中でも、平家納経の見返しに優美な実例が見られる。
いずれにせよ和様化された軽やかで繊細な感覚の雲文である。
和紙の柳色は名の通りに春風にそよぐ柳葉の色である。
柳は平安貴族にも愛好され、情緒的なものとして、数多くの歌に詠まれてきた。
霞雲に淡い桜色を使って柳色と取りあわせしているが、この組み合わせは優美な色として古来から都人に親しまれてきたようである。
柳色に緑味が増していくと、草色になる。
(京都新聞夕刊に平成11年10月〜平成12年3月に連載 したものの転載)
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