〜化粧室〜

 豪華な家具が設えてある家でも、あるいは素敵な雰囲気のあるお店でも、化粧室が汚れていると、全体の印象までもが悪くなってしまうことがある。したがって迎える側の心得としては、こまめに掃除をしたり、備品が調っているいるかどうかをチェックする必要。

 だが汚れるということを考えると、使用する人が最低限の心得を持ってさえいれば、次の人が嫌な思いをすることはない。つまり使用する人の公衆マナーがどれだけ身についてるのかによって、化粧室の清潔さは左右される。

 お店やデパートなど、何人かの人が並んで手を洗う場所でいつも感じることは、自分の髪の毛が落ちてもそのまま、という人が実に多いということ。そのまま流してしまうとどうなるか、ということを考えればティッシュペーパーでまとめて捨てることも自然にできるはず。

 また手を洗った後には、思っている以上に水しぶきが周囲に飛び散っていることもある。こんな時には、サッと拭いてから化粧室を後にする心遣いが必要ではないこと思う。

 ゴミの捨て方にも他者を思う気持ちが表れる。小さくまるめて捨てるのが当たり前、と思いたいところだが決してそうではない。まるめずに、ゴミ箱から半分はみ出すように捨てる人もいる。

 小笠原流の伝書に、「一人の慎み」に関して書かれた箇所がある。

 御湯殿、御手水、御心に御まかせ候事、第一の御恥なり

 バスルームや化粧室など一人になる場所だからこそ、周囲を思うこころ遣いを持つことが大切なのである。

2002.10.22掲載

stylish礼法
1 ブーツ 2 ネイルサロン 3 膝元 4 女性らしさ 5 贈答
6 素足 7 言葉遣い 8 煙草 9 Eメール 10 コート

11 言葉遣い(2)

12 携帯電話 13 入学式 14 感謝のことば 15 もてなし
16 謝罪のことば 17 化粧室  18 パンのいただき方 19 箸遣い 20 お正月を迎えて