色の材料

顔料
無機顔料
赤ー朱(しゅ) 弁柄(べんがら) 鉛丹(えんたん)
青ー群青(ぐんじょう) 紺青(こんじょう)
緑ー緑青(ろくしょう)
黄ー黄土(おうど) 雌黄(しおう)
黒ー墨(すみ/油煙墨:ゆえんぼく 松煙墨:しょうえんぼく) かちん墨 ゆうな墨
白ー胡粉(ごふん) 鉛白(えんぱく) 雲母(うんも)
有機顔料
赤ー臙脂綿(えんじわた) コチニール・レーキ 艶紅(つやべに)
青ー藍蝋(あいろう/藍棒:あいぼう)
黄ー藤黄(とうおう)
金(きん) 銀(ぎん) 白金(はっきん)

天然
染料
単色性染料
赤ー紅花(べにばな)
赤ー日本茜(にほんあかね) 印度茜(いんどあかね) 六葉茜(むつばあかね) 蘇芳(すおう) 
コチニール
黄ー黄蘗(きはだ) 支子(くちなし) 鬱金(うこん) サフラン
紫ー貝紫(かいむらさき)
青ー蓼藍(たであい) 琉球藍(りゅうきゅうあい) 印度藍(いんどあい)
多色性染料
赤ー日本茜(にほんあかね) 印度茜(いんどあかね) 六葉茜(むつばあかね) 蘇芳(すおう) 
コチニール
紫ー紫根(しこん)
黄ー刈安(かりやす) こぶな草 槐(えんじゅ) 櫨(はぜ) 楊梅(やまもも) 安石榴(ざくろ) 福木(ふくぎ)
茶・黒ー胡桃(くるみ) 丁子(ちょうじ) 五倍子(ごばいし) 矢車(やしゃ) 梅(うめ) 阿仙(あせん) 栗(くり) 柿(かき) 餅躑躅(もちつつじ) 橡(つるばみ/団栗:どんぐり)
一位(いちい) 蓬(よもぎ) 杉(すぎ) 椎(しい) 檳榔樹(びんろうじゅ) ミロバラン(訶梨勒:かりろく) げんのしょうこ 丹殻(たんがら)


〈顔料とは〉

顔料は、土のなかに含まれる金属の酸化したものか硫化物(りゅうかぶつ)で、 粉状のもので水に溶けないものを無機顔料(むきがんりょう)といいます。

また、顔料には染料の色素を沈殿させて、水に不溶性にしたものもあり、これを有機顔料(ゆうきがんりょう)といいます。

〈顔料を塗る方法〉

顔料は、絵の具のように水で溶いて彩色したのでは、乾燥とともに剥げ落ちてしまいます。そのため、古代から世界の絵の具は、動物の生皮や軟骨に含まれる コラーゲンを煮てつくった膠(にかわ)を使ってきました。
乾燥させてある 膠を一晩水に浸けて柔らかくし、湯せんでゆっくり溶かし、最後に布で漉します。
絵皿に 顔料を入れ、溶かした膠(膠水)をほんの少し入れて指で練ります。さらに少しずつ膠水を入れて、ごく弱い火で温めながら練ります。そして水を適量加えて塗りやすい濃度にします。


〈染料とは〉
染料とは、水に溶けて、繊維の中に入り込んでいくものをいいます。
19世紀にヨーロッパで化学染料が発明されるまで、世界中の染料が天然染料であったのです。天然の染料は、単色性染料と多色性染料に大別されます。

単色性 染料は、直接染料ともいい、染料から取り出した(抽出した)色素でつくった染液に布や糸を浸すと、ほぼ液の色と同色に染まるものです。ひとつの染料からひとつの色相しか得られません。

多色性 染料は、媒染(ばいせん)染料とも呼ばれ、繊維に染まりつくには仲介者(媒染剤:ばいせんざい=金属塩)を必要とします。そして、種類によって、ひとつの染料から複数の色相を得ることができます。

〈植物染料で染める〉
天然の染料を用いる場合、草樹の花、実、樹皮、芯、根など、色素を含むさまざまな部分を採集して、それらを十分に乾燥させて用いるのが一般的です。
染色を始めようとするとき、その乾燥させた染料を、土鍋か金属が溶け出さないステンレスなどの容器に入れ、水を加えて30分から1時間ほど煮て、色素を抽出します。その色素が溶出した液を漉して使います。

〈植物染料で染める〉

抽出液のなかで好みの色
になるまで繊維を繰る。



抽出液のなかで繰る
(1回目)



約一時間後
抽出液(染液)のなかで繊維を繰る工程と、
媒染液のなかで繰る工程を繰り返して色を出す。

染料:刈安

↓媒染剤:鉄漿
(かね)
↓媒染剤:明礬
(みょうばん)
媒染液のなかで繰る
(1回目)
媒染液のなかで繰る
(1回目)
抽出液のなかで繰る
抽出液のなかで繰る(最後)