日本の伝統色100色
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平安時代の文学に登場する梅の紅色。
紅花で染めた後少し藍をかけて、紫系の色にすることもある。
襲の色にもあり。

櫨の木の芯にある黄色に蘇芳の赤をかけた黄赤系の色。
延喜式の記述が不明瞭で古来論議を呼んでいる。

延喜式では藍色をあらわすには黄ハダをかけてわずかに緑系にして、藍だけの場合は縹と呼んでいる。ここではそれに準じた。

緋はやや黄味の赤であるが、延喜式には深となると紫根」が加わるので少し紫がかる。それに準じて紫根と茜で染めた。

紫根で染めたもの。根を摺り直して色素を採るが、濃くするためには四日間は染め続ける。さらに濃いものを黒紫という。

苔の色で、六月の梅雨でしっとりとした時の緑を表わすのが妥当であろう。
藍と刈安をかけて、やや渋い緑色にした。

ヌルデの木にあぶら虫が寄生、その刺激で木に含まれるタンニン酸が集まったコブが五倍子。この黒は五倍子の鉄発色。

真白な顔料で奈良時代は錫を焼いて造る鉛白のことであったが、中世よりは牡蛎などの貝殻を風化させて砕いて造る。

紅花で染めた薄い色。襲の色にもあり、その場合、表は透けた生絹に裏は紅花あるいは蘇芳などの濃赤を透光させる。

安石榴の実の皮を煎じて、染めたやや茶色がかった濃い黄色。
奈良時代の色名の黒黄はこれかと思われる。

タイ、ビルマ辺りの海藤樹の樹液から採る黄色の顔料で、友禅染や日本産の更紗などの色挿しに用いられた。

菊科の紫苑は八月から9月にかけて紫色の花をつける。
ここでは藍と紅花をかけた二藍で表わした。襲の色もある。

松の古木の油分を燃やす松明のことを脂燭という。
脂燭色とはそれをかざして松の油分を透かした紫系の色をいう。

奈良時代の文献に見られる古い染料で、栗、檪、樫などの材木に含まれるタンニン酸で染めた茶色をさしている。

顔料の朱で表わした色。朱とは土中の水銀と硫黄が化合したもの。
古代から建造物に見る赤の代表的なもの。銀朱ともいう。

本来は高官の冠につける朱色の紐の意味である。
茜に刈安の黄をかける。平安時代に用いられた色名。

南蛮船で日本へもたらされた赤地の羊毛羅紗。
ケルメス、後に中米産のコチニールという虫の赤に少し黄味を加える。

青味の濃い赤。インド、東南アジアに生育する豆科の喬木で、その芯材が染料となる。正倉院にこの染木がある。

杉の樹皮は見るからに濃い茶で、多くのタンニン酸が含まれている。
杉染は正倉院文書にもあり、茶色の染料として使用。

藍がよく建ったときに泡が浮く。
これを集めて沈殿させて顔料にしたもの。紺紙金泥経の色や友禅の色挿しに用いる。

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