日本の伝統色100色
81-100(50音順)
| 1-20 | 21-40 | 41-60 | 61-80 | 81-100 |

檜の皮の色。江戸時代の文書には揚梅と蘇芳とあるが、それでは黄味の茶になるので、蘇芳に阿仙をかけてそめあげた。

檳ロウ樹とは南方で生育する巨木で、その実を染料とする。江戸時代藍で下染した黒は檳ロウ樹黒として流行した。

紅花で繰り返し濃く染めたもの。
延喜式に近いもの。王朝文学にある八回染めるという八入の紅もこれか。

藍で染めたかなり深い色。
延喜式には麻布を深縹に染める数量も表わしているが、これは乾藍を使っている。

蓼藍と刈安をかけた濃い緑色。
刈安で濃い黄色をかけて深味を増す。
延喜式で浅緑、中緑は黄はだと組み合わせている。

初夏に咲く藤の花の色。
ここでは藍に赤味の蘇芳をかけて紫系にして藤の色を表わした。
襲の色にもある。

秋の七草。薄い赤紫色の花を付ける。
ここでは紫草の根で淡く染めた。
襲の色では表裏とも紫、又は表裏ともに薄紫。

藍を染め、紅色を上に染めて紫にする。
紅色は呉の国からきた藍といわれ、それに蓼藍をかける。
藍が二つかさなる。

あらかじめ紅をかけて五倍子などの鉄で黒くしたものを紅下黒という。
紅の華やかな色が底色に見えてくる。

顔料で土中の鉄分が酸化して赤くなったところ。
古代は朱と混用された。洞窟壁画や町家の格子などによく見られる。

岩に付いている緑色の藻の色をいう。
茶に近い緑で、藍に黄色の揚梅をかけ、阿仙をかけて、濃く暗い緑を表わした。

玉虫の羽の紺緑色に光る青を示している。
藍に黄はだをかけて表わした。襲には表は黒味の青、裏は二藍又は二藍又は粟紫とある。

新緑の時の萌えいずる木々の緑をいう。
若葉の色をあらわそうと藍に刈安をかけて五月の色にした。
襲の色にもある。

桃の花の色で、紅花で桜より濃く染める。
桃色、退紅ともいう。襲の色でもあり、白と紅色あるいは紅の濃淡で表わす。

山吹の花の色。ここでは支子の黄にわずか蘇芳の赤味をかけた。
襲の色にもあって、これは表淡朽葉、裏は黄とある。

亜熱帯性の植物で日本や中国の南に生育している。
木の皮に色素があり、これが明礬、又は椿の灰で黄色に発色する。

千利休が好みの灰色。わずかに淡い藍色にねずみ系の色をかけたと判断して藍に刈安を上にかけて、鉄で発色した。

緑青は孔雀石の緑の部分を使う。
微粒子のものは白緑と呼び、白い緑で、天然顔料と染料を含めて唯一緑色にでるもの。

歌舞伎役者二世瀬川菊之丞は俳句に親しみ自ら路考という俳名を称した。
その役者が好んだ色。楊梅に阿仙の鉄で発色。

初夏、その年に生えた新しい竹の皮が剥がれて、美しい緑色を見せたものをいう。藍と刈安で若竹の色を表現した。

| 1-20 | 21-40 | 41-60 | 61-80 | 81-100 |