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本来、色の調和や不調和の判断は、人間が自然と共生する中で、生み出されてきたものです。だから、砂漠に住む人々と日本人のように四季に恵まれた人々の間では、色の感覚が異なってきたのです。
砂漠の色は、空の紺青と太陽で光り輝く砂の黄金色の、たった2色で構成されていると言われます。それが、モスクとミナレット(尖塔)に象徴されるイスラム美術の原点を形づくります。いたるところ豊かな自然に恵まれている日本は、それらとは全く異なる、まさに色とりどりの色彩を、楽しんで来ました。それが今日、「日本の伝統色」という形で整理されるものです。
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モスク
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ミナレット(尖塔)
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【極限までの人工的配色】
現代の都市生活には、あらゆる色が氾濫しています。それは自然が配色する、色の恩恵ではなく、人間が人工的に生み出した色のオン・パレードです。周囲の景観と調和した美しい色もあれば、商品や建物にひたすら自己主張をする、ショッキングな色も多い。現代では、色は、自然との調和や自然を模倣する色使いから遠く離れて、人工の極致を色の表現に求めています。
広告宣伝の世界、ファッション世界、アートの世界では、色は、自己主張と差別化の根拠として無際限にまで拡張されて扱われています。
それは移ろいやすく、時代の気分と感覚を表す「流行色」として表現されます。
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