紫
   

 
紫の物語
日本人にとって「紫」とはどんな色なのでしょう。
今回は「紫」の持つイメージを集めました。
紫ものがたり
 

動画

 

朝顔

早朝に露を含んだ朝顔が、窓辺に咲く風情は
日本の夏の清々しい情景のひとつでもあります。ことに紫の朝顔はやさしく匂いたつような美しさを私たちに見せてくれます。
桔梗

背筋をまっすぐに伸ばして、凛と立つ日本女性の美しさにも似た花です。秋の七草の「あさがおの花」はこの桔梗のことである、というのが定説になっています。  
紫雲(しうん)

「・・・やうやう白くなりゆく、山ぎは、すこし明りて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」空の青と赤が混じるとき、幻想的な風景が現れます。自然は、いにしえから変わらずに、時として忘れられない風景に出会わせてくれるのです。
紫水晶

アメシストまたはアメジスト。日本でも多く産出されます。高貴とされる紫色をしていることから日本では数珠としても使われます。2月の誕生石で、宝石言葉は「平静、高貴、美しい夢」

 
二藍(ふたあい)

紅花の赤と、藍の青を組合わせた紫。
その掛け合わせて出来る色は無限にあり、平安時代の人々にはある意味で流行色でもありました。
 


晩春に、長く垂れ下がる藤は香り高く、高貴な花の代表。「藤波・藤浪」とは藤の花が風に吹かれて波のように揺れ動くことを言います。栄華を誇った藤原氏ゆかりの色でもあります。
 
 
杜若(かきつばた)

京都の大田神社には天然記念物に指定されている杜若があり、その美しさに訪れる人があとを絶ちません。平安時代の歌人・在原業平がその気品ある美しさを愛し「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」と「かきつばた」の5文字を詠み込み、歌ったと伝えられています。
粋な紫

紫は高貴で雅なものだけではありません。
江戸で染めたといわれる「江戸紫」は粋な色。
「紫と男は江戸に限るなり」という川柳があるように歌舞伎が江戸で人気を博した頃、助六が締める紫の鉢巻の色が「江戸紫」として定着しました。
茄子

普段から食卓に上がるこの野菜は和食には欠かせません。漬物にすればさらに鮮やかな色を発します。日本人にとっては懐かしく、母の手料理を思い出す色。
紫陽花

名前の中に紫の文字がある花。七変化といわれるほど、色が変化することもこの花の特徴です。日本で生まれたこの花は、雨の美しさと恵みを私たちに教えてくれています。


高貴な近寄りがたい色、紫。
妖しく、心惑わせる色、紫。
そして・・・憧れの色、紫。
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