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十七文字の辞典
心の十七文字
奥田瑛二さんにきく
こころざし 夢の向こうに 無限大
奥田瑛二さん動画

 

落ち着いたダークな色調の服装がとても素敵な奥田瑛二さん。
アトリエのソファにゆったりと腰掛けながら、芸術家らしく静かな口調で、奥田さんの心のことばとともに、 映画監督(初監督の映画「少女」は現在公開中)として、熱い思いを語ってくださいました。

奥田さんphoto

奥田さんphoto

 


"こころざし"


「"こころざし"っていうのは無限大なんです。夢というのは1回つかんでしまうと、どこか安心して、その夢に平行線で生きていこうとしてしまいがちです。でも、夢を掴んでそこに辿り着くと、さらに"こころざし"というものが延長線上に天高くそびえている。それに向かってまた歩み始める。そうするとその向こうに、さらにもう1個新しい夢が見つかるんですね。」

「僕は人生最後までそういう姿勢で生きていこうと思う。"こころざし"のなせるワザといいますかね、それが自分をイキイキと無謀にもエネルギッシュに進んでいける事につながっていると思いますね。」

「映画監督になりたい!」                      
「俳優としてやってきて、どこか予定調和で演技をしている自分 がいるんじゃないか、という思いになり始めました。何故なんだ!?という思いがつのって来たのと同時に、映画監督になりたいという自分がどんどん増幅してきて、それで50歳で映画監督になるぞと決めました。42歳から、8年間を映画監督になるために勉強する・・といいますか、そういう作意を昂じたわけです。」


「奥田瑛二」から「Eiji Okuda」 へ
「俳優で国際俳優になれなかった分、監督で国際監督になろうという思いがあります。それには国際的とはどういう事かというのを考えました。グローバル市場の世界を生きぬく為には、いかに自分が日本人であるかという事を認識して、日本人であることの志向性をもって立ち居振る舞う。そうする事によって国際色がでて国際的になれるんじゃないか。」

「それが、まさに僕が『奥田瑛二』から『Eiji Okuda』に変わる瞬間だと思います。今が、そのように変わるだろう大切な年月だと思います。」

 

奥田瑛二 第一回監督作品「少女」
「自分が最初にとった『少女』という映画は、企画・製作・配給・主演・監督を全部自分でやりましたから、そこでやり通せたって事が、映画にたずさわる人間にとって、すっごい今まで経験した事のないような豊富な経験をもらったというのがあります。」

「よくいわれる、『一番なりたい職業は、映画監督・野球の監督・指揮者だ』っていわれますけど、自分で経験してみて、映画監督こそ人生最大の職業ではないかなと思っています。ここだけの話・・・俳優の十倍はおもしろいですよ。」

奥田さんphoto

奥田さんphoto


奥田さんphoto

奥田さんphoto

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鶯の 鳴ける優しさ 我になし   寂明
「たまたま京都の瀬戸内寂聴さんの庵(いおり)『寂庵』をお尋ねしたときに、『お食事でもしましょうか。』と言われました。庭に出て車に乗るほんの数十メートルを歩いていましたら、寂聴さんが『奥田さん、一句お詠みなさい。』といわれまして、僕が『えっ一句?』といいますと『そうよ、あなたね、こういう所に来たら、一句詠むくらいの余裕がないとダメなのよ。』といわれました。 どんどんどんどんタクシーが近づいて来てしまって・・・、そしたら『ホーホケキョ』と鶯が鳴いたんですね。これで季語ができた!と思って、それで出来た句が

鶯の 鳴ける優しさ 我になし

そしたら「今日から俳号を『寂明(じゃくみょう)』としなさい」と言われまして、明は私の本名からなんですが、寂というのは寂聴さんの寂かと思いまして嬉しくなってしまいまして。それから、ことあるごとに俳句を自分のためにだけ、自分で詠んでいるわけです。一応、俳号が立派すぎるんですが寂明と申します。寂明さんと呼んでください。」

プレゼントphoto

 

〜プレゼント〜
「自分で描いた絵でいたく気にいったものがありまして。それを絵スタンプという特殊印刷した、一種の版画で作ったものがあります。それを額装して愛情を込めて差上げようと思います。ちなみに申し訳ないのですが、私のサイン色紙も添えますので、もらってやって下さい。」

 プレゼントの応募は修了させて頂きました。


奥田さんは、真面目にお話しをされながらも、人を微笑ませる力を持った、とても不思議な魅力をお持ちでした。
もちろん取材スタッフがファンになった事は、言うまでもありません。

奥田さんの"こころいき"を感じるお話を、ありがとうございました。
これからも、さまざまな分野でのご活躍を楽しみにしています。


2002.1 掲載

 

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サイン色紙には、アトリエに転がっていたワインのコルクを
削って、即席の落款(らっかん)をして下さいました。
さすがアーティスト!

GOTO DE GORO(1995)
GOTO DE GORO(1995)