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十七文字の辞典
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闌春のことば

「花見」
花見のイメージ


  鈴木 日高 (11歳・群馬県)


森川暁水
大阪出身
ホトトギス派の俳人  
昔の人は虱(しらみ)が動き出すと春を感じた。「虱がうっすら色づいているなんて、春だねえ」だから、犬がとっくりのセーターを着ているのを見て春を感じたっていいんです。実は、何を見たって「春だねえ」と思ってしまえる人の心にこそ春はやってきているんですから。
「土筆」
「土筆」イメージ

村田 惠美子 (65歳・栃木県)


高浜年尾(1900-1979)
大正・昭和の俳人、高浜虚子の子

にょきと土筆の子が頭をもたげると、子供たちがいっせいに春の土手に登って取ったものだ。卵とじにして、土臭い春の味覚を楽しんだものだ。過疎の村、小学校も廃墟となり、子供たちの元気な声はない。ただ賑やかなのは登る人もない土手にいたずらに伸びる土筆だけ。
「春」
「春」イメージ

  和田 京子 (63歳・福岡県)
  


坊城中子
俳人
高浜年尾の長女「花鳥」主宰

朝、優しいご飯の香りで目覚める。春眠暁を覚えずというのに、何とありがたい。長い冬が過ぎて、春は生きている幸せを実感する季節。今日は野遊び。その炊き立てのご飯を弁当箱に詰めて野に出て、同じように幸せそうな表情の人々とともに、陽光のありがたさを感じるのである。
「猫の子」
猫の子イメージ

 中根 千尋 (13歳・東京都)
  


榎本其角(1661-1707)
芭蕉門の俳人 

「猫の季語は春です」「なぜ?猫なんて冬眠するわけじゃないし、一年中いるじゃない」「でも、猫は春に子供を産むことが多いし、春になると活発に動くからです」「じゃ、冬の猫は猫じゃないの?」「そう、じっとおとなしく"猫をかぶって"いるんです」
「春愁」
春愁イメージ

  三浦 理香 (18歳・福島県)
  


稲畑汀子 (1930〜)
高浜虚子の孫
祖父、父についで「ホトトギス」主宰

春の訪れとともに、少女は何か大切なものを失ったのです。明るく振舞っていても、どこか寂しい影があるのを母は見逃さない。でも、その心の屈託がまたひとつ、彼女を大人へと成長させていくのです。
昨年の早春のことば