小栗 洋司 (18歳・大分県)


池内友次郎 (1906〜1991)
高濱虚子の次男 
作曲家 フランス楽派の重鎮 文化功労者
「東風」と書いてなんと読む?答えは「こち」。菅原道真も「東風吹かば・・」と詠んでいる春の風。優雅な言葉だけど、意外に強風。存念を抱く高校生はぎゅっとこぶしを固めるし、何ごとかの決意を秘めた作曲家は足早に道を急ぐのでした。

松居 一江 (59歳・埼玉県)


青木月斗 (1879〜1949)
正岡子規門下の俳人 俳誌「同人」主宰 
現代の「ほととぎす」派俳人『田鶴』主宰
昔は「花粉症」なんて言葉はなかった。でも「春愁=春の物憂げな気持ち」と花粉症は多分どこか通じている。現代の熟年主婦も、昔の俳人も自らの心の重たさを「青」で表現した。それは偶然ではないはずだ。

塚原 美子 (45歳・岐阜県)


松尾ふみを
現代の俳人。句集に「一生」がある

娘はもう嫁して長い。炬燵で静かに待つ老母は、はるかに昔、娘の嫁ぐ日を待った切ない日々のことを思っている。娘の幸せを願う気持ちは今も変わらない。ことことと粥を煮る雪平鍋が懐かしい音を立てている。

湯本 扇彩 (13歳・群馬県)


星野 立子(1903〜1984)
高濱虚子の次女。女流俳人の草分け的存在。
俳誌「玉藻」主催。

多分期末試験はだめだと思う。成績下がると思う。春になると、いろいろやりたいことがある。気になる人もいる。読みたい本もある。だから、ついつい夜更かししてしまう。そんな女の子の気持ち、立子さんにはわかりますよね!

都丸 弥生 (39歳・群馬県)

高浜虚子 (1874〜1959)
正岡子規門「ホトトギス」を東京に移し、
近代俳句隆盛の礎を築く。文化勲章受賞。
若き日に碧梧桐に会い、子規に師事した虚子は俳句革新運動に没入して旧制高校を落第した。失意のうちに迎えた春。出会う人みなまぶしく、翼が生えているように思う。けれど、本当の翼が背中から生えていたのは、若き日の虚子。間もなく大きな羽ばたきをはじめるのだ。
今年の闌春のことば