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七月から今頃の季節まで、各地の沼や池で、みごとに咲いている蓮の花に出会います。
蓮の果実の形が蜂の巣に似ているので、「蜂の巣」が「はちす」になり、そこから「はす」と呼ばれるようになりました。
ほのぼのと舟押し出すや蓮の中 夏目漱石
さはさはとはちすうごかす池の亀 上島鬼貫
他にも「蓮華(れんげ)」「池見草」「露玉草(つゆたまぐさ)」「露堪草(つゆたえぐさ)」などとも呼ばれます。
「露」の字が使われるのは、大きな葉の表面が小さな毛で覆われているので水がはじかれ、玉となってころがる様子からきているのでしょう。
わが国では春の花見、秋の紅葉狩(もみじがり)と共に、夏の「蓮見(はすみ)」という風流な習慣があります。
咲くときに音がすると言われて、早朝、見に行った人も多いのではないでしょうか。
くつがえる蓮の葉水を打ちすくひ 松本たかし
蓮見茶屋すたれながらもつづきをり 保坂伸秋
極楽浄土(ごくらくじょうど)に咲く花と言われ、法華経を「妙法蓮華経」と言いますし、仏様の台座を「蓮華座(れんげざ)」と言い、仏教とはとても密接な関係にあります。
また私達の暮らしの中でも、蓮根(れんこん)は身近な食材ですし、お粥などを食べる時に使う「レンゲ」も蓮の花に似ているところからそう呼ばれているのです。
さて、ちょっと早起きして蓮の花を見に行きましょうか。
音が聞こえなくても、雨が降っていても、きっとため息がでる景色が見られると思いますよ。
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